南青山泉谷クリニックは
プライバシーに配慮した精神療法専門の完全予約制クリニックです。
インスタントな解決を求める傾向が強い今日、薬物による治療が圧倒的に主流になってきています。しかし、中には薬物だけでは十分な改善を得られないケースや、「薬物で症状を抑えても、それは対症療法に過ぎないのではないか」「再発予防のために漫然と薬を飲み続けなければならないのは納得できない」「薬によるのでなく根本的な変化によって治る方法はないのか」と考えている方たちも決して少なくありません。このような場合に、精神療法によるアプローチが大変重要になってきます。
セロトニンなどの脳内物質のアンバランスがうつ病やパニック障害の原因であるという考え方が今日、専門家の間で一般的です。しかし、そのアンバランスが何故ひき起こされてしまったのだろうかという点については、ほとんど触れられていません。そして、脳内物質のバランスの調整を化学的に行うことだけでは、薬をやめたり減らした場合の再発のリスクがどうしても残ってしまうという問題点も依然残っています。当り前のことですが、薬物療法にはその人の価値観や性格、心の歴史などを変える力はありません。確かに以前に比べて優れた治療薬が数々登場したことは歓迎すべきことではありますが、人間の「心」というものはそれだけで解決がつく単純なものではありません。
さまざまな症状や適応上の障害は、その人の在り方を問い直す深いメッセージであると考えられます。その人本来の自然な在り方が再発見された時、当初問題だった症状や苦悩は消失し、かの苦しみは「降ってわいた災難」だったのではなく、大切なことを気付かせてくれた「ありがたい僥倖(ぎょうこう)」であったことに気付きます。
このようなプロセスによって得られる変化は、元に戻るrepair(修繕)としての治癒ではなく、rebirth(再生)もしくはnewborn(新生)という表現にふさわしい根源的変化です。このような変化は、本人の内奥から自然治癒力が発動してきて達成されるものです。
しかし、自分だけでこの作業を試みようとしても、どこから手をつけてよいのか、途中で見えてくるさまざまな感情や考えをどう扱ったらよいのか、さて自分は今どこにいてどこに向かっているのかなど、さまざまな疑問が湧き上ってくるものです。この、一見道無き道を進むように見える内的な作業を、ガイドとして援助していくのが精神療法です。
当クリニックは、そのような豊かな内省の場を提供したいと考えています。